2021年5月8日
つちや商店(茅ヶ崎市)
メールにて相談きたのが、2020年でした。漠然とお店を改装したいとお孫さんからの相談でした。このお店は茅ヶ崎の南側にある、雄三通り商店街のど真ん中にある、老舗の商店でした。3世代が働くこのお店。漠然とした内容でしたので、もっとよく家族で話し合ってからもう一度きてください。とお別れしました。1年後、再びメールが来ました。
今度は具体的になっていたので、まずは、今回のリフォームで私が信頼している設計士さんを紹介させていただきました。3世代の意見をうまくまとめる必要があったので、予算的にも、リフォーム内容的にもハンドリングが肝となる気がしたので、大役をお願いした形になります。今回店舗リフォームに関して、気をつけたのが、先代の居場所をなくさないこと。リフォームって、全てを新しくしてしまうと、思い出も傷もすべて新しくなってしまうので、居場所がなくなってしまったりするもんです。今回のリフォームは3世代が笑顔になることを目標としました。機能的には、壊れかけた冷蔵庫を入れ替えて、入りやすい雰囲気のお店にかえること。そして街の人と交流できる、かどうちを設けることとしました。
今回、お孫さんにクラウドファンディングに挑戦してもらいました。すると、このお店のファンが今までこのお店を支えていたことに気づかされました。ファンがいるお店は強いです。さらなるファン獲得のために設計士も私も力が入った現場になりました。
- 外からたくさん商品が見える、お買い物が楽しくなるお店に生まれ変わった気がします。
- 外壁を塗り替えて、桧のカウンターが目立つようになりました。
- 夜でも光るように、文字の廻りから光がもれるような、内照看板にかえました。
- 外壁に掲げてあった、看板を下におろし、歩いてくる人の目線に入るように、デザインしてもらいました。
- 茅ヶ崎に昔すんでいた、イサムノグチさんのオマージュで、キャッシャーの照明を、彼がデザインした、あかりシリーズを配置しました。
- 元あった家具もリメイクして島として使用しました
- 塗装用下地クロスを上張りとして採用しました。いずれ塗り替えしたいときに役立つかもしれません。
- 桧を使って、角打ちをつくりました。かくうちと呼ぶこともありますが、このおみせは、かどうちと命名しました。
- ワインを置く場所を蔵風にするために、曲がるボードを採用しました。
- 施工屋さんが計画すると、窓を抜いたりしないことが多いですが、設計士さんが思い切って、窓を抜く設計をしてくださいました。
- 木に金箔を漆ではった、先代からの看板です。今回ひび割れをすべて直しました。
- 洋風の外観をしていました。窓にはべたべたサインが多かったのが印象的でした。
- 一番お客様に近い場所にキャッシャースペースがあり、お客様が中を見れない配置になってました
- 上部には、商品情報などを張るスペースがありました
- 元の棚は、濃いめの木目で、同じ商品がいくつもおかれていました